季節の変化

最近、hanamomo砂漠生活 というYouTubeチャンネルをよく観るのだが、砂漠に住む猫たちが美しいだけでなく、砂漠にも季節があること、美しい自然の造形があることを知るのは楽しい。

私は人生の殆どを関西の、まぁ、都会と言えるところで過ごしているが、数年だけ長野に暮らした。
都会では季節の変わり目と言っても、ニュースで知ることが多く、自分の目で見るのは桜の開花くらい? それほどの実感はない。

長野にいるとき、春はゆっくりやってきた。雪が溶け始め、空き地に地面が現れる。最初に春を知らせるのは蕗の薹、次がカタクリだったかな。蕨が目につく頃はだいぶ草が伸びていたと思う。
夏はいつの間にかやってきて、8月の半ば、夕方の影が長くなったな、と思うと、いきなり風が涼しくなる。
そして、冬は一番劇的にやってきた。
ある日、風が強いなと思うと、空の片側からどんどんと雨雲が流れて来て雨が降る。時雨である。そして、その日から冬。

長野の暮らしをそれほど懐かしく思うわけではないけれど、あの、冬の初めの1日は、ずっと印象に残っている。